お風呂に入って指の血管が浮き出て来たのを見ると、とても細い血管ですが、このような細い血管をつないで世界で初めて切断された指の再接着に成功したのは、日本の整形外科医です。今から約50年前の1957年の出来事でした。接着はマイクロサージャリ―という医療機器を使って行われました。1ミリ程度の血管や神経を顕微鏡を見ながら手術します。

指はお腹や胸の手術と比べると非常に細かな作業となります。小児の小指ともなれば、わずか数センチ内に血管や神経が入り組んでいます。わずか数ミリのずれでも、大きなミスとなります。手は人の体の中で最も鋭敏で緻密な部分です。

手外科は、指の切断以外にも指や手のさまざまなケガや病気に対応している診療科です。指の骨折や脱臼、腱の切断、手のやけど、手の腱鞘炎、関節リウマチなどによる指の変形、手のしびれや麻痺、テニス肘、野球肘などの診断や治療を行っています。手外科の専門医になるには、整形外科専門医や形成外科専門医を取得後に、手外科の認定医研修施設に指定されている医療機関で研修を受けて、専門医の試験に合格しなければなりません。マイクロサージャリ―を使った手術は、高い技術力が必要なことはもちろんのことですが、それに加えて手術時間が長いので、体力や集中力、精神力もタフでなければなりません。

そして、チームワークも大切です。より良いチームワークを作るには、コミュニケーション能力や人間性も問われます。日本手外科学会は、1957年に創設されました。現在は約3400人の会員がいます。

現在は大きな病院にしか手外科は設置されていませんが、会員数が増えると今後はさらに増えて行くでしょう。

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