がん検診の最大の目的は、もちろんがんを見つけ、対象となる集団の死亡率を下げることです。がん検診は、がんの自覚症状などが無い人が対象ですから、仮にがんが見つかったとしてもまだ早期がんである可能性が高く、治療の効果が出て完治することが期待できるので、死亡率は下がる、と言うことになります。また、もちろんすべてのがんが漏れることなく見つかることが理想ですが、残念ながら100%の発見には至っていません。これは、がんの種類や部位によって見つけやすいものとそうでないものがあることが大きな原因です。

現在はがんの中でも、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸(しきゅうけい)がんなどは患者さんが多く、検査や治療についても技術が発達しています。したがって、がん検診でもこのようながんがより高い精度で見つけられる検査が採用され、結果的に、より多くの早期がんの発見するという検診の目的を果たしています。では、実際にはどのくらいの人が検診受診によって、がんを見つけられているのでしょうか。一説によれば、1万人の受診者に対して、二次精密検査を受けるのが約500人、その中でがんが見つかるのが20人前後とされています。

多いか少ないかは判断が分かれるかもしれませんが、積極的な治療の機会が発見できていることは評価に値するのではないでしょうか。がんは今は直ちに死に結びつく病気でもありませんし、市町村などでも検診の機会を積極的に設けています。機会があれば積極的に受診することで、なお一層、がん検診の目的である集団としての死亡率の低下が図られることでしょう。

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